伊藤秀(株式会社集英社)

玉城氏に最初に会った時、大きく口を開けてガハハと笑う反面、時折見せる壊れそうな表情が印象的でした。身体の中で最も皮膚が薄い部位のひとつである口。彼女はその大きな口で他人の善意・悪意といった様々な感情を人一倍敏感に受け止めてきたのでしょう。時に自家中毒を起こし、時に空を見上げ、受け止めた感情をどうするか?笑い、歌い、今回は書いた。表現者として真摯な姿勢が、この本から伝わってきます。

未完成で不器用で遠回りな生き方で、これからも回りに愛を振りまいてください。