周囲を明るくしようとして、豪快に笑い、バカなこともする玉城ちはるさんw
そんな彼女も、5年という年月の賜物か、私たちの前では時々、低く静かな声で話すようになりました。
それでも、いまだに分からないところもあります。
何故、そんなにまっすぐに突き進んでいけるのでしょうか。人から見たら、あまり通りたくないような険しい道なのに。
この本を読めば、その道はまっすぐではなかったことを教えてくれます。
人には見えないところで迷い、寄り道をしながら自分の道を見つけて、
それが正しいかどうかはさておき、進んでいく。
進み続けると、それが彼女にとっての正しい道になり、一本のまっすぐな道になる。
この本は、その寄り道を案内してくれます。
人はそう簡単に理解されるものではないし、心変りもします。
自分自身のことでさえ分からなくなり、嫌いになることもあります。
昔は「風が好きではない」と言っていたのに、
今は「風を感じたくなる」という彼女の半生を覗き見て、
矛盾を抱えたままの自分でもいいのかなと思わせてくれました。